【ありがとうございます!10周年!】
【ありがとうございます!10周年!】
いつもありがとうございます。
Cafe&Bar Blue Reefは
2022年7月2日で10周年を迎えます。
皆様に支えて頂きこの節目を迎えることが出来ました。心より感謝いたします。
どうもありがとうございます。
10年前にお店をオープンした時は、10年という1つの節目のくる事が、とても長い未来の事に思え、自分はその時、まだここにいる事が出来るのだろうかと、遠い世界を見る様に、ただ想像だけしておりました。
今、その時を迎えると、本当にあっという間で、10年前にオープンした事をつい最近のことの様に思います。
とは言え、33歳の終わりにオープンした当時2012年から、2022年となり、私も43歳になり、間も無く44歳になろうとしております。
ここからまた一歩ずつ、53歳になり、63歳になり、果たしてその頃まだ私はここにいる事が出来るのだろうかと、また遠い未来を想像しながら、これからも皆様と共に同じ時を過ごしていければと思います。
幾つになっても未熟な点も多いですが、日々精進して行きます。ご指導ご鞭撻のほど引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。
ここまで本当にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
Cafe&Bar Blue Reef 店主 角井正朋
2022年 6月吉日
追記
【カウンターの向こう側】
【ピアノと木漏れ日】
先日、日比谷音楽祭の様子を自宅で見る機会があった。人気のピアニストの美しい音色と、休日の晴れた空。揺れる木々の葉が、爽やかなそよ風を連想させる昼下がり。
ここにいるお客様達は羨ましいなぁ。普段、直ぐにチケットが売り切れてしまう、そのピアニストの演奏をふらりと立ち寄って体感する事が出来ているのだから。
そんな風に、音色と風景に心を傾けていたら、グランドピアノを支えている金の車輪がキラッと光る。
この大きなピアノは、元からそこにあるわけでも、ピアニストが担いで来たわけでもない。それを運んで来た人がいる。
ピアノ調律、管理、会場設営。
多くの人が関わりこの瞬間が作られている。
その中心で輝くような演奏をするピアニストと、そのピアノに木漏れ日が降り注ぐ、そんな午後のひとときだった。
【いつか僕もそこに】
いつかは、カウンターの中で作る人間より、カウンターに並ぶ椅子に座って、バーテンダーにお酒を作ってもらう人間になりたい。
そんな風に思っていた。
ホテルのバーに来るお客様はとても優雅にみえていたが、その中で働く「僕」は、いつもただの「僕」でしかなかった。
僕もいつかここを出て、目の前のハイチェアーで優雅にお酒を飲みたい。
やがてホテルバーのカウンターで飲む機会が増えたのは、東京に出てきて、勉強を兼ねて他のホテルの先輩バーテンダー方を訪ねて出かけるようになったからだ。
カウンターの中、煌びやかな先輩バーテンダーの方々の、その技術、話術、立ち振る舞いに圧倒される、ただの「僕」がそのカウンターの隅に座っているいる。
バーテンダーの舞台を誇らしげに見ながら、グラスを傾け夜を楽しむゲスト達。
空間が一つになっていた。
計算されて設置された照明、磨き上げられたカウンターやグラス。考えられ選ばれたテーブルや椅子。
カッコいいBARの夜だ。
【カウンターの向こう側】
バーの世界に踏み込んだのが18歳。間もなく44歳を迎える。たまに、こうやって思いついた事を書くのが好きで、綴るようになった。書くと考えが整う事もある。
輝くピアニストは、文字通りそのステージの主役だった。その域に達する事の出来る人はとても少ない。世界中の人達を魅了している。
でもそれは、「あなたという主役」の今日のために潤いをくれる脇役にもなりうる。
たまに、そんな音楽会に足を運んだり、たまに優雅なバーのカウンターでグラスを傾ける事もある。そんな事が少しだけできる様になった。
それでも僕は、カウンターの中にいる事が多い。
ここから見える世界と、その向こう側から見える世界は繋がっていて、どちらか片側だけでは存在しない。
だから、いつもお互いに「ありがとう」と言うのだと思う。