【だれもいない】

【だれもいない】

よくよく考えれば、毎日の事なのだけど、

昼間の部屋はいつも無人だ。


コロナでまた暫くお店を休む事を決めると、

より一層ここだけ止まってしまった様な時間が、

濃度を増す。


窓越しに見える街並みが、

また私を疎外する様に無言でたたずんでいる。


私、以外ここには「だれもいない」。

(笑)

とか無駄にセンチメンタルに書き始めましたが、直ぐに満足してやめました。

またまたの、蔓延防止措置。

今回はお酒提供、有り無し、の選択制。

それぞれのお店の対応が多様化して統一感がなくなる。

オーダーメイドのジュエリー屋さんを営むお客様が、心の底から嘆いていた。

経済の回復順は、飲食→アパレル→ジュエリーの流れとの事で、10年やってきた商売が本当に危機に直面していると。

飲食店は、協力金がでるが、何も保護を受けられないで危機に瀕している業界が沢山ある。

いつも、終わりそうで、

また繰り返す、抜け出せない長いトンネル。

こんな状況を望む人は「だれもいない」。


【みんなの声】

「みんな」という言葉を久しぶりに使った気がする。普段、挨拶などで書く時は「皆様」を使っていた。

「みんな」というなんともフレンドリーな感じか良いなと思った。

昔からの友達も含めて、「今回はどうするの?」「がんばって!」と「みんなからの声」を沢山頂いております。

ありがとうございます。

開けたり閉めたりすると、体も心も振り回されてますが、「みんなの声」に支えられてなんとかこれからもやっていけたらと思います。


【開け明日への扉】

小学校の卒業の時に歌った歌の題名をふと思い出しました。深みも、なんの捻りもない題名ですが、小学生の卒業には相応しい、わかりやすい言葉。

毎年卒業の曲として、先生が作曲してくれていた。

曲の名前を公募したり、その曲に合わせて大きな絵をみんなで描いたり。

大人になると、「明日への扉」ってと思ってしまう。その扉を開けていない今はまだ「今日」にいるって事か。留まっているようだけれど、生活のほとんどは、「今日」の中。

それに飽きた心が「明日」に望みをかける。


しばらくBARの扉はまた閉まったまま。

「だれもいない」電気の消えた真っ暗なBAR。

また、落ち着いて、「みんなの声」に溢れる時は、次はいつなのかなぁ。


だれもが気軽に、BARの扉を開けられる日常が早く戻ります様に、望みをかける。


「開け明日への扉」

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