【2022年・師走に】
【忘れたブログ】
気付けば,十月から書いていなかったブログを。
「私は本とかあまり読まないけど、マスターの文だけは読める」と。いう街の社長が、奥様と久しぶりの外食の後に寄る店。
もう,師走。多くの事が、今年最後になるかも知れずに走りゆく月。
「笑って」くれるなら、「鬼」でもいいけど、笑われたくないから、来年の話はしないの?
「しないのか。」
そろそろ来年の話もしていかないといけないこの月。
「最近ブログかけてなくて、、、」
と気づくのに何ヶ月かかったか。三ヶ月も書いていないブログにまた向かい合うのは、今年最後になりそうだから、
「たまにチェックしてるけど、しばらくブログ新しくでてないよね。」
と言われて、思い出す。
ああ、私は書く事が好きなんだなと。
なのに書けていなかった,忘れたブログを。
【助けられたカクテル】
今年一つ気づいた事があって。
七月でこの店も開業十年を迎え、色々な事を思い出す。
思い出すと言うより、当時の自分と,今の自分を比べてみる。
同時がんばってくれた後輩に、最後までシェークで作るカクテルをお客様に提供する事を許さなかった当時の自分。
そのカクテルは美味しかったのに、自分のカクテルとは少し違っていた。違っていたから許せなかった。
でも,私が、私の基準で、私のカクテルと同じ味を求めるなら、其処には私のカクテル以外、私のカクテルは存在しない事に気付く。
十年も経って。
それを後輩に話したら、助けられた一面もあると。
今はそう言う事は、ほとんど無いのだろけれど、たまにあった事。若いバーテンダーにカクテルを頼んで、まだまだマスターにはおよばないなと、嗜める。
貶(けな)される為に作られるカクテル。
私はそれを許さなかったので、結果的にそんなカクテルを作る事をせずにすんだ。
結果として彼のカクテルは汚される事なく、今も存在する。
助けられたカクテルだ。
【獲りにいく夢】
何よりも優先にした夢。
十年前にお店を出すと言う「夢」を手にした。維持する為に必死にやって来た。
ふと、ああ、今って、そう言う夢ないよね、と思う。
夢は無いけど、何とか生活も出来ているし,毎日が楽しいからそれで十分幸せだなと五年間くらい思っていた。
それで良いんだ。
店を出した時に夢を成し遂げたのではなく、夢のストーリーが始まったのだ。より良くしていく日々の始まりだ。
今年は、何度も海に行った年だった。
海育ちで海がやっぱり好きなので、そっち方面に行くだけで心が躍る。
基本的に「水」が好きなので、多摩川をお散歩するだけでリラックス出来るけど、やはり海がいい。
こっちではあまり見ないススキの林が、湘南に向かう電車の車窓に流れてゆく。
だんだんと景色が変わってゆく。
私の心も変わってゆく。
新しい日々に,忙殺されそうになりながら、生き生きと生きていく。
オープン当初からいらしてくれているお客様が、ずっと夢見て目指してきた目標を成し遂げた。
とんでもない快挙。
師走の夜にあげる祝杯。
鳴り続ける真夜中の祝いの電話。
そのタイトルだけで信じられないものなのに、更に上を狙い獲る為に挑む日々と。
年明けに咲く「Sakura」は今までに、見た事のないものとなるだろう。
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今年もCafe&Bar Blue Reefを御贔屓にしていただきまして、ありがとうございます。
年内は29日まで、
新年は7日から14日までは休まず営業、以降通常通りの営業となります。
皆様良いお年をお迎えくださいませ。
新年もどうぞ宜しくお願いいたします。
🤗🤗ありがとうございます🤗🤗
Cafe&Bar Blue Reef
店主 角井正朋
2022.12.28.